老子の思想

 

★何度も読み返しています、素晴らしい本。

老子は81章、全文約5,400字の短めの本、人生を自由に生きる為の知恵。

  1. 道の道とすべきは常の道にあらず。 勝ち組として生き残る生き方ばかりで、愛を忘れ、人情を忘れて、生きがいは得られるか。自然に逆らわない生き方を学ぼう。
  2. 天は長く地は久しく。 お先にどうぞ、と人々を先に立てれば、かえって人から慕われ、自分らしく生きられる。無心の心。
  3. 上善は水のごとし。 水は万物に利益を与えていながら、決して、他と争わない、誇らない。
  4. 与うるは善く仁、言は善く信。 与える時は報いを求めない。言ったことは必ず実行する。ただひたすら、尽くす。
  5. 無の用。 からっぽだから入れることができる。頭も詰め込みすぎると働かない。
  6. 出ずれば生、入れば死。 一流企業に就職して出世できずに心の病いを得ては元も子もない。世間の良いにのめり込まない。
  7. 不善なるものも、われまたこれを善とせん。 赤ん坊には善悪の考えがない。是非善悪も時代とともに変わる。
  8. その光を和し、その塵に同じくす。 和光同塵、和やかに同調し自分をひけらかさない。
  9. 得難きの貨は、人の行いを妨げてしむ。 お金ばかりを生きがいにすると人生を誤る。
  10. 大患を貴ぶこと、身の如し。 自分自身の生命をとことん深く愛する。教養を高め、人格を高揚し、才智を伸ばすことを楽しみとする。富は追いかけるものでなく、充実した自分の後についてくる。
  11. 虚を致すこと極まれば、静をまもること篤し。 一切の愚痴をすっとばせ。自分の心を空っぽにする。
  12. それ物芸芸たるも、おのおのその根に復帰す。 頭で色々考えず、自然の呼吸をする。
  13. 常を知らざれば、妄りに作して凶なり。 常とは不変不動の自然生命のあり方。違った考え方を批判し合う毎日が凶を招く。
  14. 常を知れば容。 皆いつかは世を去る。一定不変の常の自然にいるからまぁいいか、と寛容になる。
  15. これに随えども、後を見ず。 大切なものは目に見えない。寛大な愛と思いやり。
  16. 功成り事遂げて、百姓、皆我自然と謂えり。 威張れば嫌われる。成功しても大自然の常の力のお陰とおもう。
  17. 唯と阿と相去ることいくばくぞ。 善悪の対立的な考えをなくせば平和になる。
  18. われは愚人の心なるかな。 抜け目なく緊張して生きるのではなく、ゆったり、のんびり、さらさらと生きる。
  19. 聖を絶ち、智を棄つれば、民利百倍す。 偉くなろうとしなければ必ず得をする。お客さんの感謝と善意につつまれ、生きがいが持てた。
  20. 私を少なくし、欲を寡くせよ。 知足。
  21. 多ければ則ち惑う。 欲張ると心配がふえる。選択肢が多いと迷う。
  22. 自らほこらず、故に長曽たり。 威張っている人は孤立する。謙虚であれ。
  23. 飄風は朝を終えず、驟雨は日を終えず。 今夜台風でも明日は晴れる。人生は常に変化する。
  24. 跨(つまだ)つ者は立たず。 爪先で立っていると疲れる。
  25. 物あり混成し、天地に先立って生ず。 天地自然の母。

老子の思想その二

知識を蓄えるには読書が一番