老子の思想2

老子の思想 その一

  1. 道は大なり。 人は宇宙の活動力で生かされている。
  2. 天地は不仁、万物をもって芻狗となす。 なんの善悪もなく無造作に作り出される。あれこれ言わず自然のなりゆきに任せる。
  3. 愛して、身をもって天下となす。 尊い命、とことん自分を愛する。
  4. 重は軽の根たり。 弱い人の人生に花を咲かせる。
  5. 常に善く人を救う、故に棄人なし。 寛大な心で人に接する。
  6. 古の道を執れ。 ゆっくり落ち着いて、一歩を譲る。
  7. 天下は神器なり、為すべからず。 地球は神が作った器。神器を汚さない。
  8. もの壮なれば則ち老ゆ。 急激に盛んになるとすぐに衰えてしまう。ゆっくり落ち着いてコツコツやる。
  9. 勝ちて美とせず。 勝っても誇らない、偉ぶらない人は美しい。
  10. 樸は小なりと雖も天下能く臣とすることなし。 好きなことをやれ。人に使われなくてもよい。自主的に生きる。
  11. 人に勝つ者は力あり、自らに勝つ者は強し。 人に勝つより自分自身に勝つ。
  12. 大道は氾として、それ左右すべし。 人間以外の全てが自然の命。
  13. 功成り名遂げて退くは、天の道なり。 春は仕事を終えると夏に地位を譲る。
  14. 光ありて輝かさず。 才知をギラギラと光らせない。
  15. 小鮮を烹るがごとく。 過干渉は子供をダメにする。
  16. 牝は常に静をもって牡に勝つ。 女性は男性に優しく勝つ。広く長い目でものを見つめる。
  17. 大なる者は宜しく下ることを為すべし。 強い人ほど謙虚に生きる。
  18. 千里の行は足下より始まる。 千里の道もはじめの一歩から。
  19. われに三宝あり。持してこれを保つ。 慈 優しい心、倹 欲望を控えめ、トップに立とうとしない(自然にトップにたつ)。
  20. 敢えて寸を進めずして尺を退く。 前進よりも少し退く。他人の利益も守ってやる。
  21. 知りて知らずとするは上。 あまり知らないような謙虚な態度。
  22. 天網恢々、疎にして失わず。 自社に関係なくあらゆる人にするサービスこそ誠のサービスである。
  23. 大怨を和すけれども必ず余怨あり。 いつまでも怨みは残る。暴言、暴行、暴力は慎め。
  24. 小国寡民。 国が小さく人口の少ないところが理想。
  25. 正言は反のごとし。 水のように。

知識を蓄えるには読書が一番