学問のすすめ
福沢諭吉さんによる独立の精神を育む教え、ターゲットは一般市民。上に立つものの義務を説いた武士道にも通じるものがある。また、学問のすすめの半年前に西国立志論がでている。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」。
- 独立の精神とは?
- 自分で物事の善悪を見極め、自分の行動に責任を持って間違いを起こさぬこと。独立自尊。人のせいにしない。
独立の精神がない=他人をあてにすることになり、他人を恐れる、卑屈になる。他人を恐れないこと、対等である。
従って、まずやることは学問をし、生活力を身につけること。自分の才能と人徳を磨くこと。自己の独立を図り、他人の独立を助けること。
身体、知恵、欲望、誠実、意志を自由に使いはじめて一身の独立がかなう。
独立できるか心配、疑う前に努力すること。
実行し経験を積んでこそ、本当の勇気は生まれる。
- 自由とわがままの違いは?
- 他人に迷惑をかけているかいないか。
人間の権利とは、人の情を大切に、他人の妨げにならず、自分の自由を守ること。
弱者に対して無理難題を押しつけいいことにならない。
国法、社法を守ること。もし不正、不便であれば、政府、会社に改めるように、冷静に粘り強く力を尽くす。
- 地位と身分は?
- 人ではなくポストが尊い。明治維新により初めて生まれながらに平等になり、人は才能と品格、努力によって地位、身分は決まることになった。才能と品格を身につけるには学問が必要。平等とは人間としての権利が等しいという意味で、生活の状態や有り様はさまざま。
公私混同による政府、会社の無駄遣いをしない。必要な税関、経費は不平を言わず支払う。
- 国の文明を進め独立を保つには?
- 知識を持つ我々が国民の先頭に立ち事業をはじめ、実例を示す。つまり見本となるのだ。それが政府に対し国民の立場を高める。百の説法より一つの実例。
恐れる必要はない、近づき疑うことなく親しみ、未来を切り開く。
中流階級の人々に知恵が文明を生み出す。文明を発展させるのが国民、その文明を保護、育成するのが政府。
- 人生とは
- もっと世の中に役立つことをする、社会に役立つ遺産を残す。志を持って研鑽を重ねる。
普段から人に当てにされるような人物になれば(人望や信頼)、大きな仕事ができる。
- 学問とは?
- 観察・推察・研究・読書はインプット、知識の蓄積。議論は知識の交換。著作・演説はアウトプット、自分の知識を人に広める。
多くの本を読み、多くの経験を積んで、冷静な眼と確固たる信念を保持して真理・真実の追究をすべき。
人を批判する前に自分をその立場に置け。
- 暴挙に対する姿勢は?
- 暴力を使わずに正義を貫く。正当な理論は必ず人の心に伝わる。
最大の災いは怨望。精神と肉体の酒場を解き放つ。