【書評-110】 ブッダが教える人間関係の極意
ブッダが教える人間関係の極意
アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。
スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を
とられたのち、1980年に派遣されて来日。
世の中で一番難しいのは人づきあい、だから気にしない。
いちいち落ち込んだり悩んだりしない。
人は何にでも反対して自己主張をする。
人間関係の悩みの解決方法を教えてくれる本。
人間関係は心の修行。
【心に響いた教え】
人間関係の問題は恐れずに立ち向かって解決する。全く余計な思いを持たずに自分の役割を果たす。
自分は我儘だと正直に認める。人は自分のことしか考えないもの。我儘は不幸、常に何事も静かな気持ちで受け止める、将来のことを心配しない。見返りを期待せず、自分以外の人が幸福を感じるように行動する。
慈悲の行いをしていると苦しみのもとになる個とあう自我が壊れてくる。
人は誰かと親しくつきあうと相手の性格が自分にうつる。自分にいい影響を与える人を選ぶ、相手にいい影響を及ぼすように精進する。
すべての生命は罰せられること、裁かれることを恐れて震えます。
すべての生命は自分の命がかわいい、自分がとても好きです。
自分にたとえに考えてみて、他を傷つけるようなことはしないことです。
ダンマパダ130
自分がして欲しいことを他人にする。自分がして欲しくないことを他人にしてはいけない。
他人の過ちやよくないことを見る必要はありません。他人のしたことも、しなかったことも、見る必要はありません。
自分のことこそ観察すればいかがですか。何をしたのか、しなかったのかと。
ダンマパダ50
自分が無駄なことをせずに相手にとっても役に立つ有意義なことをする。
善友とつきあうことが仏道のすべてである。
私の社会で間違いを犯さないようにする。具体的な実際の姿をはっきりと観る。イヤなことがあっても心は落ち着いている。災難にあったときでも揺れない。