【書評-16】 効果バツグンの般若心経を読み解く術
般若心経を読み解く
藤原東演
筆者は臨済宗妙心寺派宝泰寺住職。
サールナートホール館長。
駿府城下町(静岡市)にある、宝泰寺に生まれる。
京都の東福寺専門道場で修行。
妙心寺派布教師会会長、妙心寺派教学部長、
浜松大学非常勤講師などを歴任。
般若心経の教えを多数のご住職それぞれが
エピソードを語り、易しく理解できるように
している本。
【心に響いた教え】
上手や下手といった分別のないところに安らかさがある。安らかな境地は私たちの足元にある。
相手の置かれた立場を自分を無=空にして思いやればこそ、「しなければ」ではなく、何か「せずにはいられない」との損得抜きのありのままの心。
人に評価される、されないに関係なく、自分のなすべき仕事を淡々と行っている、誰にも見られない桜の姿に、真理の一片がある。
まわりに迷惑をかけないように努め、いかに自分自身が前向きに、場合によっては楽観的に物事を観ることができるかどうか。
ご縁をいただけるなら、なんでも受け入れよう。さらりと素直に。
最後の現代禅研究会の禅僧二十人のそれぞれの生い立ち、お寺の歴史、
ひとことが親しみやすくほのぼのとしました。