【書評-128】 なぜ人生は、うまくいかないのか?

なぜ人生は、うまくいかないのか?

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。

スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を

とられたのち、1980年に派遣されて来日。


客観的に見てみると誰の人生もうまくいっていない。人生に成功した人、お釈迦さまに、生きることは何か?という難問を教わる。

人としていかに生きるか?

真理=普遍的で客観的な事実を学ぶ。

【心に響いた教え】

あってほしいままに知ることではなく、ありのままに知る生き方を身につける。理性と慈悲の心で生きる。

観察して確かめる、特に自分の心と身体。

感情の世界で一喜一憂するのではなく、仏教の実践で心の平安を。

一切は無常、生きるのは苦、無我で渇愛をなくす=無執着。

トラブルなく自然に流れる現象はまずない。

生命である限り知る機能がある。自分の主観で知る。自分さえ良ければ他のことは知らんという態度で生きるのが生命の本能=悪。

知るのはことごとく誤知、だから罪を犯すことは避けられない。

人間は感情(=貪瞋痴)の奴隷。

その行為をする瞬間、自分の意思で行っている。

原因を変えると、結果も変わる。

一日一善。

人格完成に必要な10項目:

あの人ならすぐ助けてくれる。

道徳的な人間になる。

邪魔を気にしないで目的に達するまでやり抜く性格。

こういうふうにします、と決める。

何が本当か・事実かと真理を求める。

智慧を育てる。

感情的にならない性格。

すべての生命に慈しみと思いやり。

欲から離れる。

精進。

知識を蓄えるには読書が一番