高市早苗氏 決選投票前の演説

高市さん、新総裁になってよかった。日本・日本国民の為の政策の具現化をスピーディーにお願いします。

「再びこの場に立たせていただけるということは、ここにおいでになる国会議員や地方議員の皆様、そして全国の党員の皆様、多くの国民の皆様のおかげだ。まずもって深く感謝を申し上げる。この12日間、5人の候補者たちは議論を戦わせた。日本を思う気持ちはみんな同じ、それぞれの良さを生かし合いたいと強く思った。ライバルたちは固い絆の同志になった。茂木候補、林候補、小泉候補、小林候補、ありがとうございました。選挙管理委員会の皆様、また党職員の皆様、スタッフの皆様も本当にありがとうございました」

「私がなぜ今回の総裁選挙に臨んだか? それは、日本の今と未来のために自民党が変わらなければならない、この強い危機感からだ。今の暮らしや未来への不安を希望に変える政治、作っていきたい、そう思った。日本と日本人を心から愛する者として、日本と日本人の底力を信じてやまない者として、私は三度立候補した」

「自民党は、これまで数々の難題に当たり、将来を見据えてやるべき政策を堂々と実行してきた。しかし、昨今、全国各地で厳しいお声を伺う。『自民党が何をやりたい政党なのか、ようわからんようなった』『暮らしの厳しさを分かっているのか』『自民党の政策には夢がない』これが1番ショックだった。野党の時にも支え続けてくださった岩盤支持層の皆様、また保守層の方々、党員の皆様からは特に厳しいお声をいただいた。国民の皆様のお声に耳を傾けていく、みんなで訴えてきた総裁選だ。その締めくくりと始まりの今だ。全国の党員、国民の皆様が固唾を飲んで自民党の覚悟を見守っておられる。私は、今日この場において、ご一緒している議員の皆様とともに、自民党に新たな歴史を刻みたい。来月で我が党は立党70年。『政治は国民のもの』で始まる立党宣言に立ち返ろう。今の綱領、『常に進歩を目指す保守政党』だ。そして、自民党は専門人材の宝庫だ。これが自民党の強みだ。全員参加、そして全世代総力結集、この方針で臨む」

「私にも至らぬ点、多々ございます。常に自らを省み、内外の諸課題に対峙するときにも謙虚な姿勢で政権運営に臨みます。まずは、物価高対策、しっかりやりましょう。中小事業者、また病院、介護施設、生活者の皆様のご苦労に寄り添う対策、しっかりと講じる。強い日本経済を取り戻すために、日本が優位性を持つ技術、この社会実装と市場展開する。また、地域を守る、稼げる農林水産業の育成に力を注ぐ。日本の平和を守るために、日米同盟を基軸に同志国連携を強化し、自由で開かれたインド太平洋を主導する。そして、課題や懸案を持つ国だからこそ対話を重視する、そうした姿勢で外交に臨む。私は、常に国益を第一に、バランス感覚を持って国家経営に当たる、そういう覚悟だ。日本列島を強く豊かに、そして次の世代に引き継いでまいりましょう。私、高市早苗に皆様の熱い心をお託しくださいませ。本当にありがとうございました」

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