【書評-93】人生という山の下り方
枡野俊明
筆者は横浜市鶴見区にある
曹洞宗徳雄山建功寺(最寄駅:鶴見駅、菊名駅)のご住職。
多摩美術大学 環境デザイン学科教授。
国内外で禅の庭をデザイン。
頂上から下るとは、私心を捨てて、
他者のために生きること。
【心に響いた教え】
のぼりもくだりも人生の一歩に変わりはない。本当に自分の魂が求めるような縁を探す。自分を活かせること、やれることを一生懸命にやる。
過去の失敗や後悔を見つめ直し、同じ後悔を生み出さないように心がけること。くじけないで前に進むこと。
まあそれもいいかと許す度量。
昔は良かった。忘れるわけではないが、苦しみさえも善き思い出となっていく。
生きざま、一生懸命生きたその姿を残していく。自分の歩むべき人生を考え続ける。
故郷は人生の原点。
時間をかけて取り入れたものは結果として長く続く。
幸せとは、なるものではありません。自分の心が幸せだと感じ取るもの。
十牛図
尋牛 真の自分を探す
見跡 ひと筋の光を見つける
見牛 あるべき自分を見つける
得牛 煩悩、迷い、欲望 自問自答
牧牛 煩悩を一つ一つなくしていく
騎牛帰家 自我から解放、本当の自分
忘牛存人 自分の居場所
人牛倶忘 絶対の真理 身軽になる
返本還源 刻々と自然は変化
入てん垂手 真の姿で人々のために役立てる