【書評-73】 これが仏教
ひろさちや
東京大学印度哲学、仏教学を学んだ
仏教評論家。
仏教は幸福になる生き方の教え。
あえて、頑張りすぎず、ゆったり生きる。
【心に響いた教え】
焼かれた、焼いた、焼けた。見方革命・意識革命。少しでいいから相手の立場を考える思い遣り。
際限のない努力を強要されるのは困る。失敗しても悲観することはない。
夫婦でも親子でも愛を深める努力を要する。保つではなくつくる。愛情の布施。
希望の先取りをすることで今を犠牲にしない。いま、ここ。
焦りは百害あって一利なし。前向きに今現在の状態になりきる。仲間たちに笑顔の布施とことばの布施をして周りを明るくする。
家庭でのほとけさまの物差しは慈悲のもの。常に絶対肯定する、100点満点。可哀想だ、気の毒だと思わない。
悲しみ、憎しみを忘れる。時間の風化作用。
人生は演劇である。自分というものに忠実に生きようとすれば何回も下稽古を積まなければならない。仏さまから与えられた配役を不平不満を言わずに果たす。
人生は芝居のごとし。上手な俳優が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。とかく、あまり人生を重く見ず、棄て身になって何事も一心にすべし。
福沢諭吉
七慢 エゴイズム、人徳があるように思う、悟ったと考える、他人と比べる、あいつには敵わない、買い被り、自分が優れている
仏さまと自分が映っている鑑
奪い合い=凡夫 譲り合い=仏さまの智慧
楽しいからという動機は全てに勝る。
どんな人間でも完全無欠ではない。現在は未来の土台。絶対に手遅れということはない。
大丈夫、心配するな、なんとかなる。