【書評-67】 楽になる禅のおクスリ とは?
楽になる禅のおクスリ
岩井貴生
臨済宗妙心寺派僧侶。
心に潜むネガティブな感情を少しでも和らげる
禅の教えを紹介する本。
【心に響いた教え】
至道無難 唯けんじゃくを嫌う 選り好みをしない。相手の意見をしっかり聞く。言霊、否定的な言葉を言わない。濁った心をきれいに掃除して清浄に保つ。
自分の外に幸せを求めても、それらは全て苦しみとなる。人間の日常的行動として現れる態度こそが心。心の持ち方次第。
無駄口が多いのは不安な証拠。まずは相手の不満をじっくり聞く。
昨日よりも今日の自分を成長させようとする自分自身への挑戦。競う相手は他人ではなく自分自身。私は私、あなたはあなた。
時間は無限ではない。悩むのは後回し。身体を使って何かに没頭すると悩まなくなる。
今日一日、不平・不満を言わずに過ごす。自分が社長と思いながら判断し行動する。
失敗にめげずにコツコツと自分を信じて努力を続けた人だけが成功を手にする。失敗も成功に近づくための条件。
悪口を言われても何もなかったかのように平然と振る舞い、日々楽しく充実した生活を送る。自分の心を空っぽにする。
結局は自分の決断が答えとなる。試行錯誤しながら現状を克服し未来を切り開くのが生きる力。最後に頼りにできるのは自分だけ。
平然と生きるとは、嫌な思いはそのまま心の隅に置いたままにして触れないようにする。心の持ち方次第でどんな苦痛であっても凌ぐことができる。