【書評-66】 白隠禅師の読み方
白隠禅師の読み方 今に甦る「心と体の調和ー内観法」の極意
栗田勇
フランス文学者、作家。
仏教、寺院建築、美術等に関する日本文化論の著書。
内観法、呼吸法が大切と白隠禅師は説く。
心は心をもって制せられず、
心は息を持って制すべし。丹田呼吸法。
【心に響いた教え】
心と体が一体化する唯一の途が呼吸。徐々にその状況に慣れていく、死と和解していく。
気を流すことを何度でも繰り返す、臍下丹田、腰、足、土踏まず。
南無地獄大菩薩 人間は自分も含めて地獄必定ならば、その地獄そのものの中で活路を見出す。
手足を伸ばし、そして緩め、私は誰だ、本来の私はどこにあるのかと問いかけながら緩やかに呼吸する。体を練る、意識を丹田に置くことをつとめる。
心の底から湧いてくる喜び、楽しさ。心に宇宙を念じながら自然に呼吸をして泰然自若になる。