【書評-64】 うちのお寺は曹洞宗

わが家の宗教を知る会
道元が開いた仏教宗派、幸せに生きるための教え。
1903年にはペルーやハワイで布教はじめる。
坐禅を修行の根本とし、日常生活全てが修行。
一つのことに集中しシンプルに生きるのが魅力。
【心に響いた教え】
初発心時 便成正覚 何かを志したとき、それらすでに成就している。
極端に偏っては真理に到達できない、中道を歩むことが大切だ。
達磨安心 心は持ち出せない。ありもしない心に振り回されていることに気づく。
中国禅宗を大成した第六祖の慧能が住んだ曹渓山と中国曹洞宗の始祖といわれる洞山良价の字を取ってつけた。道元(永平寺)から四代目の螢山(總持寺)の時代。
身心脱落 身も心もしがらみやこだわりから解き放たれ一切の心の塵(煩悩)が晴れた状態が仏の心である。心の迷いをなくすように努めること。日常生活の全てが仏道修行である。
諸行無常 自分が今ここに生きていることが尊い。
因果応報 良い人生のため今この時をいかに充実させるか。
懺悔滅罪 貪り、怒り、愚痴を減らし、謙虚になる。
利他 まず人のことを考える。布施、利行、愛語、同事。
調心 楽しみ・争いごと・利害を伴うこと、心が騒ぐような一切の状況から遠ざかる。
調身 洗濯した清潔な服を着る。風味がよく邪気を払うごまや山芋を食べる。
調息 しばらく口を開いて長い呼吸は長いまま、短い呼吸は短いまま、自然の呼吸に従ってだんだん息を整える。
失敗を重ねながらも恐れずに、諦めずにひたむきに目標に向かって汗をかき、努力し続ける。無畏施 不安や恐れを抱いている人に対して安心を与える。