【書評-63】 生きる。死ぬ。って。。

生きる。死ぬ。

玄侑宗久
慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。

京都・天龍寺専門道場に入門。

福島県にある臨済宗妙心寺派福聚寺住職。


ガン医療の第一人者であり、

病気と心の関係を探る土橋重隆医師と語る

死と戦わない生き方。


【心に響いた教え】

ガンになることで自分の生き方を見つめ直す、更生する時間が用意される、ガンは必然性を持って現れている、能動的、主体的に対応する。いろいろ大変なことがあっても次の人生のプラスに変えている。

根本に生命があって、その生命から体や心・精神が発生する。繰り返し稽古をして一つの作業が無意識にできるわうになった時、身についたという。自我がなくなる体験。

大きな方向性を待ち、気持ちがとても明るい。先生に会えて良かった。コツコツ努力するのに諦めがよい。好きなことをやって楽しかった。

一本の植物になる。ゆらゆらと風になびく状態を感じる、内部筋肉の動きだけひたすら後追いする。自分の内側に目を向ける。

あまり深刻にならない。いいことも悪いことも受け入れる器を磨いてもっと大きく生きていきたい。

対立する二を作り出しながら一本化しない、不二としてゆるくまとめていく。対立・対極にあるものを見て相補的につながりあう。

和をもって貴しとなす。敵も味方も全部含める。対立する概念をも全て飲み込む。

何事も長所半分、短所半分。個人的真実は十人十色。受け止め方次第。

体と四六時中、遊ぶ。体のあちこちに意識をあそばせ全身でコミュニケーションを図る。和合の精神。

生きる。死ぬ。 [ 玄侑 宗久 ]

知識を蓄えるには読書が一番