【書評-62】 自然を生きる をマスターする

自然を生きる

玄侑宗久
慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。

京都・天龍寺専門道場に入門。臨済宗妙心寺派福聚寺住職。


タテ・ヨコのバランスとは?儒教と道教

コミュニティの力とは?

禅は知性でなく、直感という捉え方。

釈徹宗さんとの対談の本。


【心に響いた教え】

覚えていることが大事。忘れることは、忘れていいこと。使うものは選択しろ。日常の営みでとにかく三昧になる。

馬の文化は縦、群れを統率・管理するため序列・秩序を重んじる。船の文化は横、ひとつの船では皆が仲良くする。縦・横のバランスがとれていると人の幸福度も高いし社会が安定する。因果が縦、縁起が横。縁は起こったことを肯定しようという意志。

ああしよう、こうしようと人生は有為なもの。有為の奥山を越えたら、無為自然、頑張りから解放された時間という存在がある。両極を知っているからこそ中道がある。

時間の感覚が短いとちょっとしたことが我慢できない。長い時間感覚にいるとその人がどんな苦労をしてきたのかも分かる。時間の流れがゆっくり、時間の厚みも豊か。何かと繋がっていると実感したとき明日も生きていこうと思う。

生活能力・生きる力を維持するには、不便だったり不合理だったりするものは必要。

信仰と観光は一緒で信じると感じるの区別がなくなる。宗教とツーリズムの遊び。

自然を生きる、自分を生きる

知識を蓄えるには読書が一番