【書評-60】 正法眼蔵 梅花提唱録
正法眼蔵 梅花提唱録
井上貫道
曹洞宗の僧侶。
【心に響いた教え】
仏道とは自分自身に目を向けて、自分自身の様子を学ぶこと。身心で事実に触れることを学ぶという。
身体はその通りに変化、順応できる。順応しないのは頭・考え方だけ。悩むとしたら考え方が悩むだけ。事実の方は悩まない。頭の中に描いている色んなものを問題にして時を過ごさずに真実を本当に見ること。
全部区別がない。兎に角自分が立たない。他人の事一切ない、生涯自活動だけ。
古い事に目を向けるより、この初めて見る世界に目を向ける。初めて見る今の様子に目を向けて学ぶ。今しか、此処でしか今触れられない。今ここに、この私の在り様の上でやる以外ない。
争いをしないことが争いを止める唯一の道である。思い起こさない限り、一切問題にならない。腹を立てる対象がない。
人のために本当にやって自分を忘れている時が、素晴らしい・最高の生き方。皆さんの役に立つのにどうしたらよいか、それだけを考えてチームをまとめる。自分のことを捨てる。