【書評-59】お坊さんにまなぶこころが調う食の作法って何だろう
お坊さんにまなぶこころが調う食の作法
星覚
慶應義塾大学卒業後、曹洞宗大本山永平寺にて3年間の修行。
中国、アメリカ、ポーランド、ドイツなど海外道場に参禅。
現在はベルリンの道場を中心に、禅を世界に伝えている。
清涼山天龍寺国際部部長。
1246年に道元禅師に開かれた
福井県にある禅の大本山永平寺で学んだ
代々伝わる食の作法を紹介、実践することで
心を調え健やかな人生を送るための本。
【心に響いた教え】
言葉使いを大切にすると食そのもの、またそれに関わる行為を敬う主体である自分自身が変化してくる。食事を頂く。みんなで頂くことの喜び。黙って食べる、音を立てない優しさ。自分のためでなく誰かのためにつくることで人は元気になる。
循環させることを意識すれば無駄は減る。自然はとにかく無駄がない。真理を黙って実行するのが大自然。
大切な仕事こそ他に譲らない、他は是れ吾にあらず。
できないものはできない、そのことで自分の存在価値を全て否定されたわけではない。