【書評-57】 よろこびの禅ってなに?
有馬頼底
臨済宗相国寺派第七代管長。
鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)の住職も兼任。
京都仏教会理事長。久留米藩主有馬家の子孫にあたる。
心の傷を癒やし、一生の支えとなるような禅の言葉を紹介。
【心に響いた教え】
ただ黙って手を握り話を聞く。丁寧に人と接し、人格を認め合う。
迷いを断ち切り、恐れを断ち切り、真正面から自分の人生に挑む。一斬一切斬。施無畏。いろいろ経験してゆくなかで残っていくのは本当のものだけ。
修行無くしては何事もあり得ない。生き様は必ずや、知らず知らずのうちに、自分自身に帰ってくる。諦めずに根気よくやること。疲れたとかしんどいというのは気分の問題。
抵抗するのではなく毅然とする。言葉に傷ついたと思っているだけ。精神は何者にも侵されることはない。
小欲知足の上で、身の丈を超えるような大志を抱け。