【書評-52】 かしこい人のスマナサーラ長老の仏教塾

スマナサーラ長老の仏教塾

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。

スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を

とられたのち、1980年に派遣されて来日。


生きるうえで役に立つ仏教のおおもとの教え=真理は

誰でもが実践してみて自ら確かめることができるもの。

仏教の教え=生きることの教えをからだを通して

死ぬ瞬間まで学ぶ。

仏教はいまも楽しい、道中も楽しい、目的地についても楽しいという道。


【心に響いた教え】

すべてが無常だ、叶わなくてもそんなものだ。今やっていることを面白くする。毎日一つずつ足元の小さいことから挑戦して生き方を面白くする。生きものたちを観察して教えてもらう・学ばせてもらう。

どんなことでも心を込めて本気でやる、自分が消えそのものと一体になる。きれいに丁寧にやり、はやさよりもいい結果を出す。いらないこと・余計なことをしない、今やっていること一本に集中する。人生はその場その場の勝負。

ありのままの自分で勝負する。ものの立場に立つ。目的はストレス、目的に縛られず、今ここでなすべきことを大事にする。わたし、自分という思考を止める自分がいない行為。人格向上のために生きていることをどんな状況でも考える。

煩悩なく、目的なく、呼吸をしてからだの変化をする。過去はない、未来もない、今この瞬間に生きるのみ。安らぎを自分の足元に築く。過去の後悔、未来の不安を覚悟して捨てて気楽に生きる

いつでも一切の生命を慈しむ。差別をしない。皆同じ仲間だと思う。「みんながそれぞれ幸せでありますように」。心が波立たないように生きる、冷静に受けとめる能力。

ブッダが言う最高の修行は

どんなときにも波立たない落ち着いた心

つらいことに対する忍耐の心

日々の暮らしのなかに修行の機会がある。

あらゆる問題は自分の妄想から起こる。

戒律・禅定・智慧

怒りを感じても言動に出さない をきちんと身につける、自分のものとする。戒律を守る繰り返しトレーニング。

おもしろいものを常に追っかける集中力を育てる、禅定のトレーニング。

ものごとをありのままに見る、智慧のトレーニング。

かあったら助け合う、仕事を分担して協力してやるのが家族の間柄。親の世話も人生のパッケージに含まれている当たり前の家族行事。大事なことをしている充実感。

人間は必ずいつか死ぬので

どうぞもっていってください と言うこと。

自分は何ひとつもっていけないのです、執着を減らす。

スマナサーラ長老の仏教塾 /アルボムッレ・スマナサーラ(著者)

知識を蓄えるには読書が一番