【書評-36】 おすすめ禅の心で生きる
禅の心で生きる
金嶽宗信
京都大徳寺大仙院住職尾関宗園師に就き得度。
東京・渋谷区広尾の臨済宗大徳寺派香林院住職
保護司、教誨師などを務めるほか
NHK大河ドラマ「功名が辻」「風林火山」の仏事監修。
意思あるところに、必ず道は開ける。
やらないで批判するよりも、やって失敗することの
ほうが納得のできる生き方。
【心に響いた教え】
花の咲かない冬の日は、下へ下へと根をおろす。刀は叩かれ、叩かれて、名刀となる。失敗したら改善すればよい。命まで奪われることはない、失敗を繰り返しながら成長する。人に優しく、良いことをしろ。
仏様は、必ずどこかで見ていてくださる。どうすることもできないときは、どうにもならない、時に身を任せる。
本音と建前がある、無駄な抵抗は馬鹿を見る。真剣な顔をして心で遊ぶ。なんだ同じ人間じゃないか、完璧な人間はいない。
人の心は水と氷のようなもの。人間の心の成長は一代限り。理不尽なことに対して、どう感じ、どう対応するか。
できることを一つひとつ積み重ねていく中でも夢は開ける。人が嫌がることは人にはしない、人がして欲しいことを人にしてあげる。自主性を持った姿勢が大切。
最後の山本玄峰老師の
「時間の殺生が一番の殺生」もパンチのある言葉。
スティーブ・ジョブズも同じような事言ってたな。
何度も読んでしまう良書です。