【書評-34】 「現代坐禅講義」に対応!
現代坐禅講義 只管打坐への道
藤田一照
1954年、愛媛県生まれ。
灘高校から東京大学教育学部教育心理学科を
大学院で発達心理学を専攻。
院生時代に坐禅に出会い深く傾倒
博士課程を中退し禅道場に入山、得度。
渡米、17年半にわたって
マサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅。
2005年に帰国、坐禅の研究・指導、
2010年より曹洞宗国際センター所長。
Starbucks、Facebook、Salesforceなど、
アメリカの大手企業でも坐禅を指導する。
パスカルの言葉に影響を受けて
坐禅という高尚な気晴らしという縁に恵まれた。
今ここの自己を充実させて深く生きる。
はからいなくただ坐禅することはくつろぐことそのもの。
坐禅はエゴのコントロールがすっかり脱落しているもの。ありのままに任せる、徹底してくつろぐ。逃げも隠れもせずに堂々と坐る。
「連動の法則」によって必然的に全身に及ぶ全一性。坐禅の姿勢と重力の適正な関係。余計なもの雑なものがすっかり落ちて本当に必要なものだけが残っている。
自分を包む世界中を自分もまた包んでいる。自分のいのちを支えてくれている自然とそれが当たり前のように親密に交流していく。帰るべき場所がある。