【書評-29】 本気で勉強したい人のためのお坊さんも悩んでます
お坊さんも悩んでます 自分のご都合と上手に付き合う43のヒント
名取芳彦
筆者は江戸川区鹿骨(下町・小岩)にある
真言宗豊山派 元結不動密蔵院住職。元英語教師。
心穏やかに生きるプロであるお坊さんが
毎日何を考え、感じて、生きているのかを
43のお話を使って解説する本。
【心に響いた教え】
この子の親には誰になってもらおうか、と神様達はかんがえたに違いない。「この人ならこの子の命を、早く世を去らねばならなくても、障害を持っていても、しっかりと受け止めてくれるはずだ」、こうして、私はこの子の親に選ばれたのだ。
徳を積むとは、何の打算もなく、人のために過ごしている時間、自分のご都合を離れた、誰かのためのひたむきさ。
今しかできないことを優先する。
一生懸命になれそうな・楽しめそうなことを優先する。
自分の選択に間違いはないと割り切る覚悟を持つ。
人生は結果よりも、精一杯やったことに価値をおいたほうが、ずっと厚みのあるものになる。練習というのはできないことをやること。
無住処 特定の場所に留まっていない、縛られていない、自由にどこにでもいられる。自分の居場所を自分の中に見つけて笑顔で楽しんでやる。
ご住職の両親のエピソードなどに想いを馳せながら
一気に読みました。平易な文章で理解しやすかったです。