【書評-184】反応しない練習
反応しない練習
草薙龍瞬
東大法学部卒、僧侶、興道の里代表。
インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度。
悩みは心の反応。だから無駄な反応をしない。過去を振り返って後悔しない、先のことに不安を感じない。
どんな時も自分を否定しない。
私には悩みがある、未解決の問題がある。でもきっと解決できる。
苦しみを取り除く方法がある。
人生は苦、思い通りにならない、だからムダな反応をしない。
苦しみをもたらしているのは快・喜びを求めてやまない求める心、割愛。心とは求め続けるもの。
生きたい、眠りたい、食べたい、交わりたい、ラクをしたい、快楽を味わいたい、認められたい。
自分には承認欲がある。
自分の心を正しく理解する、人の幸せを願う心を持ち、将来を信頼する。
反応せずに、まず自分の心の状態をきちんと見る。
求める心が作り出した根拠のない怒りであると正しく理解する。
カラダの感覚に意識を向ける、妄想から抜けられる。
ただ見ているだけ、あるものをあるとだけ、じっと見つめる。
ムダに判断しない、いい悪い・好き嫌いをやめる。判断によって心を汚さない。
人が抱える苦しみ・悩みをそのままに見る。
本来心はサラサラと流れ続ける小川のよう。
このままではいけない。
みんなが幸せ生きてていけるような生活を一から作っていくことが正解。
過去も判断も全部手放す。
私が言葉を語るのは相手に利益になる場合、つまり真実であり有益である場合。
まぁ判断に過ぎないけどね。
人は人、自分は自分。自分の心は自分で選ぶこと、決めること。素直になる。
人の話をよく聞けること、ものわかりがよいこと、心を開いて話し合えること。
どんな状況でも怒らない。どんな状況でも判断しない=否定しない。
私は私を肯定する。
すみませんでしたと素直に謝る、ここからできることに専念する。
今できるのとはなんだろう、やらなきゃ。やってみる、体験を積む。
無駄な感情を防ぐ、無反応。
けして相手を否定せずに、ただ理解することに努める。心の半分を相手への理解に、もう半分を内なる反応に気づくことに使う。
相手を判断しない、慢につながるから。
記憶に反応せずに過去は忘れる。反応しない達人になる。自分も相手も心はコロコロ変わり続けている。
一方的な苦痛に耐えなければいけない関係は存在しない、自分の感じていることを伝える。
快を増やして不快を減らせ、苦を感じたら仕切り直す。心地よく。
どんな思いも妄想に過ぎない。
今の仕事・生活を改善する、どんな時も自分のモノゴトに集中する、自分で納得できることを指針とする。
自分の反応、今の心の状態に気づき、どんな心で外の世界に対峙しているかを理解する。
犀の角のごとく、ただ独り歩む。
人生は常にここからスタート。
もともと勝ちも負けもない、そのような思いは欲と妄想が作り出した幻なのだと理解する。
目を閉じて自分の内側から独自の成果を上げる方法を工夫する。
誰かの役に立とう、貢献すること、よきはたらきを果たすこと。
究極のところ人間の動機は貢献。
今の自分が満たされなさを感じているのであれば、自分が満たされる自分にぴったり合った人生をスタートさせる。
現実にのまれず、最高の納得を。
正しい生き方・心の使い方をよりどころにのものに決してすがるな
反応せずに正しく理解すること。
三毒を浄化する。
生命の幸せを願う、慈悲喜捨。