【書評-169】 人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法

人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法

枡野俊明

筆者は横浜市鶴見区にある

曹洞宗徳雄山建功寺(最寄駅:鶴見駅、菊名駅)のご住職。

多摩美術大学 環境デザイン学科教授。

国内外で禅の庭をデザイン。


不安や虚栄にとらわれるより

知足と感謝の心で清らかにする。


【心に響いた教え】

煩悩を取り払うことが自体が修行。

ないものを求めるのは不満やストレスを生みだすだけ。今自分が持っているものをよりよく使おうとあれこれ工夫する。

お金を巡らせることはすなわち縁を巡らせること。縁があるところには自然とお金が巡ってくる。

一人勝ちでは幸せになれない。それぞれの喜びは家族で分かち合い、家族の悲しみや苦しみはみんなで背負う。

自分にとって大事なものは何なのか。それを探すこと。すなわち自分自身と向き合うこと。

自分が尊敬できるような人の傍にいる。

簡素=必要なものだけ厳選して買う。簡素な暮らしとは無駄な物を排除していくこと。

あくまでも自分自身で優先順位をつける、決める。

自分はどのように生きたいのか、人生で優先すべきものは何なのか。周りの誰かを気にする必要はない。

世の中の全てのものは無常。自分の今の一番を手がかりにして信念を持って人生を歩んでいくこと。

自分にはこの仕事を乗り切る力が絶対にある。今の仕事に一生懸命に取り組む。経験はキャリアとしてしっかり積み上がっていく。

無理をする前に互いの譲れない一線をさらけ出す。無駄な付き合いはお金だけでなく貴重な時間も奪う。

自分が抱えている不安感といかに向き合うか。今を生きる。

本気で闘っている/必死になって行動している時には不安を感じない。

あれこれ悩んでいても仕方がない。不安が現実になった時に考えよう、なんとかなるだろう。

風が雲を運ぶように欲望をスーッと受け流す。

余計な欲望・心配を避けるため、他人と比べない。他人を気にすることは優しさや思いやりにつながる。

とにかく自分がやれることを一生懸命やる。

自分が落ち着くサイズ、分相応。自分の力と努力でサイズを大きくするから、そこに幸せを感じる。

小さな幸せを忘れない。一歩一歩進む。

冷暖自知、自ら経験することの大切さ。

幸せは心の持ちよう。全ての現象は自らの心によって生み出される。

知識を蓄えるには読書が一番