【書評-147】 ためない練習
ためない練習 大事なものだけを残していく人生のヒント
名取芳彦
筆者は江戸川区鹿骨(下町・小岩)にある
真言宗豊山派 元結不動密蔵院住職。元英語教師。
生きることは物が増えていくこと、必要以上に溜め込もうとすれば、既に持っている大切な物をなくしてしまう恐れがある。減らす、捨てる、片付けるヒントで心身を軽快にする本。
【心に響いた教え】
ためない暮らし、てぶらで生きる。
自分の力ではどうしようもないことは思い悩まない。心の塵を払い垢を除くと呟きながら掃除する。心を磨くのに精を出す。
知足=あるもので満足する。
自分で自分を認める。
そういう考え方もあるんですね、とサラリと受け流す。
一つ一つ、やるべきことを淡々と片付ける。
自分に対して、まあいいか、我ながら良くやっているとOKを出す。
人の短所をいうことなかれ、己の長所を説くことなかれ。
怒るは主体が感情的でその場限り、叱るは相手の非を指摘し善導する。
布施の心。自分はやりたいからやっただけ。それで満足だから何の見返りも期待していない。
心が疲れた時は期待を減らしてみる。
はい、喜んで。
物、物、物の生活から脱却する。
新陳代謝、新しいものの登場によって古いものが去っていくのは世の習い。
未練は捨てる。
世の中は不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
自分の行動について反省し、人の責任を責めてはいけない。
批判は貴重なアドバイス。
無理はしてみろ、無茶はするな。
即時而真 目の前で起こっている現象はそのまま嘘のない真理。現状こそ、今あなたが持っている全てであり嘘のない真理。小欲知足。
長い間色々迷惑をかけてすまなかったね、ありがとうね、私は幸せだったよ。
幸せそうな人の共通点 過去を振り返らない、他人の評価を気にしない、いつも笑顔、物や地位に執着しない、素直な人。