【書評-145】 禅僧が教える心がラクになる生き方
禅僧が教える心がラクになる生き方
南直哉
曹洞宗永平寺で約20年修行、青森県恐山菩提寺院代、福井県霊泉寺住職。
苦しいと言う人と話をすると、解決の糸口は意外に身近なところにある、もう少しラクに生きていけると気づきます。
仏教というツールを使って、こだわりや執着から起こる苦しみの正体を知り、取り扱い方を身につける本。
辛くても大丈夫という生き方。いろいろあるけど、生きててよかったと思える一生。
【心に響いた教え】
生きること自体に意味はない。諸行無常、一切皆苦。
辛い・憎い・嫌だという感情を抜きにして今起きている事実を観て判断する。
人が直面する問題のほとんどが人との間に存在する。
何を大切にして生きたいか。自分のためでなくて特定の誰かのため何かのためになすべきことをする。
どんな場所、状況にあろうとそれは一時的なものである。
夢に破れても挫折感から立ち上がり、しぶとく生きていくのが偉い人。
テーマを決め、それに賭けて生きてみる。
貪瞋痴。
嫉妬の根っこは所有欲、自分が疲弊するだけ。
自分を分かって欲しいと思わない、他人のことは決して全部分からない。
話を聞く時に相手に伴走するつもりで求められる限りはつき合う覚悟を持つ。
家族にも日々の挨拶、声かけ、労り、心遣いが必要。
死に向かって今日を生きる。
後悔を抱えたまま生きる。
自分の体験をアドバイスして役立てる。
こうすれば人が喜ぶかもしれないと思うこと、すぐできることをする。