【書評-141】 わたしたちは不満族

わたしたちは不満族

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。

スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を

とられたのち、1980年に派遣されて来日。


不満の謎を究明し、満足感を味わうためのブッダの智慧を学ぶ。

満足の裏には忙しい・精一杯というこころ。

標準レベルに達していないと不満を感じる。

他人の言葉を気にする人は不満が出る。

身体と時間の制約の中で生きていく。


【心に響いた教え】

満足することと生きることは敵同士。不満のエネルギーが私たちを生かしている。生きることは苦しみ。何をやっても不満が生まれる。

だから、一切の執着を捨てる。

一切の物質は不安定で絶えず動いている。物質に関わると不満になる。

うまくいかないから、とことんチャレンジする。人生は不満だから、いろんなことにチャレンジして明るく生きる。

こころは常に動いている。誰もが不満、不安、恐怖の感情で震えている。感情に従わない。

一つひとつの小さなことに挑戦していくことが成功のポイント。理性は常に冷静に落ち着けと言う。今やるべきことに集中する。

皆の役に立つ善い行為、慈しみのこころを持つ。仲良く、穏やかに、落ち着いて、平和に生きる。

知識を蓄えるには読書が一番