【書評-140】 原訳「法句経(ダンマパタ)」一日一悟

原訳「法句経(ダンマパタ)」一日一話

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。

スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を

とられたのち、1980年に派遣されて来日。


ダンマパダ(=法句経)はお釈迦さまのことばに一番近い経典と言われている。その教え=真理を理解し日常生活で実践することが大切。

客観的事実を説く、相手に訊く。

競争思考で生きている限り、世界の平和はおろか個人の平和ですら実現できません。


【心に響いた教え】

悪いことをするときは気持ち良くやる。しかし悪いことは必ず悪い結果が待ち構えている。自分が行った結果として長い間不幸・苦しみを背負わなければならない。善いことは刺激はないが自分自身の幸福につながる。

自分自身にプライドを持つ、自分は決して情けないことをしない、品格を持って格好良く生きる。間違いを正していく。自己を向上させる。

こころを育て、論理的に管理する。人々のために自分自身を役立てる。理性に基づいて善い結果がでるようにこころの管理をする。常にお互いにとって一番いいことを考える。平和で豊かに生きる。

どんなものでも必ず変化していつかは消えてしまう。

貪瞋痴 

他人とは違ったことをやる人こそが歴史に残る。革命的に正しいことをやる勇気を持つ。成功しなくても正しい道を歩もうとした努力は賞賛される。チャレンジしてみようと、明るく励む。落ち着きを保って明るく生きる。

なんの忙しさも感じないで穏やかにいる、満たされた気分でいる。

欲は決して満たせないという事実。ざるで水を汲んでいるようなもの。

自分を守るためにみんなにやさしくする。常に思いやり。もう終わったことは忘れる。

こころが汚れないようにする。

自分より性格が素晴らしい人、智慧がある人、理解能力のある人、道徳を守っている人、自分より優れている人を友達にする。

この世において、非難されずにいた人はどこにもいない。ただ無責任に話しているだけ。何をしても非難される。経験豊富な熟練者の話は聞くこと。やったことない人、知ってもいない人の話は聞かない。どんな人も短所と長所がある。

真理を求める人は今も少数派。

事実を語る。怒らないようにする。人から何かを頼まれたら少しでもやってあげる。

間違いを犯したら、それよりもはるかに善いことをする。

何もかもするのではなく、自分の本業をしっかりとやり遂げること。苦楽を気にせずに。

怒ったら負け、怒りは人生に大変な損失を与える。

五蘊 肉体、感覚、考え方、感情、自分のこころが苦しみを作る。

いっさい、常に止まることなく壊れて変わっていくのが宇宙の真理。ありのままの事実を認める。

こころの栄養 情報に触れる、意志、こころそのものの生滅。

人格者には敵もライバルもいない。自分自身でどんどん自分の能力を向上させて同時にみんなにも協力してあげる。

知識を蓄えるには読書が一番