【書評-138】 言葉の偉大なる力
言葉の偉大なる力
アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。
スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を
とられたのち、1980年に派遣されて来日。
人生は言葉次第。空気と言葉は生きる上で欠かせない。感情と理解を区別する。生きていたいという存在欲。
【心に響いた教え】
すべての動物に、渇愛から生じる怯え・不安・恐怖感がある。
言葉を通して怒りに汚染される。儲け話が耳に入る。無駄話が入り無知の感情に染まる。三毒は言葉から。
人格向上をするために理性を育てる善語に無理にでも耳を傾ける。
生きていたいならば学びなさい。
善い人間になるには自分の本能に対立しなくてはいけない。
言葉は人の運命を決める。言葉の使い方に道徳がある。貪瞋痴の感情を吐き出さない。
罪になる言葉とは、嘘、粗悪語、噂、無駄話。事実を語るには勇気が必要。
他人を慈しんで、心配して、協力してあげる気持ちで語る。自分で自分の言葉を語る能力を改良する、愛語。
大事なことであっても話すべき時期がある。話す必要がある時のみ話すこと。