【書評-137】 「忙しい」を捨てる


忙しい」を捨てる

アルボムッレ・スマナサーラ

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。

スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を

とられたのち、1980年に派遣されて来日。


人生でも何でも客観的に観察したほうがよい。


【心に響いた教え】

時間は物理的に存在しない、観念としてのみ存在=主観的な感情。生活を便利にするために作った概念に今度は逆に支配される。自分が作り出した概念が人を奴隷にする。

生きることは本来、苦。わざわざ苦を作って、自ら飛び込むのは馬鹿げている。

一切の現象は無常。

今住んでいるところが故郷。

科学とはどんどん変わって発展してゆく、お釈迦様の教えは変わって発展してゆくものではない。科学は物質、仏教は心を研究。

心も命も瞬間的な存在。この世界に執着するに値するものはない。

進化・変化していくのが正しい道。flexibility柔軟性。

人間の幸福のために会社という人工的な組織を作った。人間が人間のために働いている。ワンパターンから脱するために休日がある。脳に別な刺激・楽しみ・経験を与える。

一つの時間に、ただ一つの仕事しかすることができない。命にはタイムリミットがある。人生にリピートはない、リセットもできない。

人間は常に新しい変化を求める生き物。変化し続けることが大切。

役に立つものは長く生き残る、役に立たないものは早々に消え失せる。

不道徳の人からはできる限り離れる。心をきれいにする。残された時間を充実して生きよう。褒められても気にせず、非難されても気にしない。

「忙しい」を捨てる 時間にとらわれない生き方 (角川新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]

知識を蓄えるには読書が一番