【書評-120】 夢と希望は捨てなさい
夢と希望は捨てなさい
アルボムッレ・スマナサーラ
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。
スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭を
とられたのち、1980年に派遣されて来日。
苦を理解しよう。
【心に響いた教え】
人生、生きることは苦、思い通りにならないこと。異常欲と異常怒りをなくし心穏やかに。
文句、嘆きを言うのは夢と現実の隔たりがあるから。嘆かない、泣き言を言わない。
夢と希望があると失望する、怒り・嫉妬・憎しみがでる。
生老病死は命そのもの。
生 瞬間を休まず栄養取って体を復活
老 細胞一つ一つが生じつつ老いつつ
病 このままでは死ぬ、手当をする
死 細胞が死ぬ
感覚は苦、絶え間なく変化
苦しい、楽しい、どちらでもない
生きるとは既にある苦を別の苦に変える
保守主義vs自然は変化
非現実苦(希望と現実不一致)はなくせる
妄想をやめ現実的な思考、苦しみが残らない
愛別離苦 欲しいものは苦労しなくては手に入らない。そして手に入っても逃げる。
怨憎会苦 毎秒死に向かっている。嫌なものが寄ってくるのを理解する。
悩むのは愛着があるから。
生きることは他の生命との関係、慈しみは不可欠。生きとし生けるものが幸せでありますように。