【書評-119】 人生の問題がすっと解決する名僧の一言
人生の問題がすっと解決する名僧の一言
中野東禅
駒澤大学仏教学部禅学科卒業、同大学院修士課程修了。
京都市・龍宝寺前住職、曹洞宗総合研究センター
教化研修部門元講師。
面倒なことは少しだけ仏さまにお任せする。
つらいことは魂の修行。無駄な経験はない。
【心に響いた教え】
ありがとうと言われるように、言うように。まずは人を信じて包み込む。
自分にない能力を持つ者、自分と違う立場の者を羨むな。
人間関係を円滑にするには、馬鹿になる、損得を忘れる。自分の立場やメンツにこだわらずに相手に合わせる。
人々は助け合いながら仲良く暮らし、世の中を育んでいく。分かち合う。
見ざる、聞かざる、言わざる。思わざる、悪事が近寄ってきたら、自分の心を手でそっと隠す。
好きになること。
何度失敗しても、諦めずにひたむきに目標に向かって努力を続けること。
今のままのあなたでよい。
人の苦しみをわかるために苦しむ。
反省すれども後悔せず、有為転変に耐えられる強く優しい人になる。
心が豊かだから人にものを施す。心が清らかだから人を敬う。命がのどかだから人の痛みが分かる。心の姿がよいから行動が穏やかである。
寺の長い参道や階段は心をキレイに磨いていく、静寂を感じるための道のり。
私は私、自分は自分でしようがない。
命を大切にすること、に勝る善はない。命あることに感謝する。
仏性とは汚れる以前の静寂で清らかな心。
幸せは歩いてこない、こちらから歩いていく。
恐怖や不安に振り回されず、いただいた命に感謝し肝をすえて生きる。