【書評-114】 上手な心の守り方
上手な心の守り方
枡野俊明
筆者は横浜市鶴見区にある
曹洞宗徳雄山建功寺(最寄駅:鶴見駅、菊名駅)のご住職。
多摩美術大学 環境デザイン学科教授。
国内外で禅の庭をデザイン。
心を守るには強くするのではなく柔軟にすること。
状況や相手に対して自由自在に変わっていく。
空に浮かぶ雲は移動するし形も変幻自在。
【心に響いた教え】
人にペコペコしない。自分を主語にして生きる。ありのままの自分の気持ちを大切にする。置かれた場所で今輝く。自分がこうありたいと思うところを目指して行動する。判断に迷ったらもう一人の自分にまっさらな心を聞く。
心配するな、大丈夫、なんとかなる。
一休和尚
相談相手はよく選ぶ、しょせん人は分かり合えない。去る者は決して追わない。一緒にいて疲れる人とはできるだけ距離を置く。
意地を張らない、譲るところは譲る、つまらないこだわりを捨てる。喧嘩は売らない・買わない。
不安を妄想しない、人は皆、平等に苦しい。世の中に完全・完璧はない、だから努力する余地がある。
一つのことしかできない自分を更に磨き上げ、あとはできる人に助けてもらう。
全力を尽くす人に後悔なし。何事にも心を込める。
考える時間を最初に確保する。
人生には踊り場が必要、適宜、ひと休みする。
幸福感を時間に求める。笑顔は円満な人間関係を作る、上機嫌にまさる人生のコツはない。
とにかく行動することで心から心配や不安を追い出してしまうのが正しい心配の仕方。
疑えば心はささくれだち、信じれば心は穏やかに保たれる。人に会ったらあら探しよりも美点探しをする。
結果を出したいならコツコツ長く時間をかけて努力するのみ。